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2006年7月21日 (金)

芭蕉布の帯、あとちょっと

4月に注文した芭蕉布の半幅帯が、あと少しでできあがるという。
期待しているよりも軟らかいかもしれないから、一度、これでいいのか見て欲しい、
と芭蕉布工房の主が持参してきてくれた。
(あらためて、芭蕉布の里から車で30分の距離に住んでて良かったと思った。)

芭蕉布は、芭蕉の茎のどの部分の繊維を使うかで布に差がある。
茎の中心に近い、細い繊維が最も高級な糸(ナハグーと呼ばれている)。
琉球王朝の王族や貴族が着用していたのはこのナハグーで織り上げた布だったそうで
ナハグーで織った着尺は今もすごい値段がつく。
・・・しかし、そういう高級品は庶民には必要ない。
私はテーブルセンターとして織り上げられた布をみて「こんな感じの硬さで、この縞で」
と注文したのだ。
テーブルセンター用の糸は、茎の最も外側の太い繊維。
普通の帯にはもう少し内側の、細めの繊維を使うそうだが、
丈夫そうで、長く使える帯にするためには太めの繊維が良いとも思ったのだ。
単(ひとえ)でも十分な硬さがあったので、単の半幅帯を注文した。

工房の主は、単の帯を織るのは初めてなのだそうだ。
織り上げてから、このままでは軟らかすぎるのではないか、と心配になって
確認のために持ってきてくれたという。
出して見せてくれた帯は、期待通りの色、模様、質感である。
硬さも十分だと思ったが念のため、私の持っている夏帯と硬さを比較することにした。

単の夏物名古屋帯(化繊)と比べると、持参してもらった芭蕉布の方が少し軟らかい。
しかし芯なし袷仕立ての博多夏帯(化繊)は、ほとんど同じ程度の硬さ。
半幅帯だからこの硬さでいいんだろう、ということになった。
後は端をかがって終わり。来週には完成だ。

今回、ずっと気になっていたウーウミ(苧績み)を、少しずつでもやらせてもらえないか、
と頼んでみた。
忙しいんじゃないの?と言われたが・・・まぁ、ハイ、確かに忙しいです。
でも、時間は作り出すもの。
「時間をみつけて、合間の時間に少しずつということになるので、たくさんはできないと
思うけど、とにかく始めたい」と意志を伝えた。
次回、完成した帯を持ってきてもらう時にまたこの話をすることになるだろう。

どの家庭でも女の仕事として織られていたという芭蕉布。
昔の沖縄の女たちに時間がいっぱいあったのか、というと、そうじゃないと思う。
何段階もある工程を、家事や農作業や育児の合間を縫うようにしてやっていたはずだ。
そう思うと、私にもできるような、やらなくてはいけないような気がする。
沖縄伝統文化の継承、というと大げさなことになるが、趣味を兼ねたボランティアだ。
子供たちが寝る前、テレビを見る間にでも、できるかなぁ、と思っている。

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