« 「病理診断科」と名乗ることについて | トップページ | 悲劇を繰り返さないために・続き »

2007年6月25日 (月)

悲劇を繰り返さないために

本日、大淀病院の民事訴訟開廷と聞きました。

まず、亡くなられた女性に心からの哀悼の意を表し、遺されたご家族のお気持ちに寄り添いたいと思います。

この事件の詳細はこちら、産婦人科学的な見地からの意見はこちら

奥様を亡くされたご主人、お嬢様を亡くされたご両親、お母さんを亡くされたお子さんのお気持ちは、たまらないものでしょう。
悲しみがなお癒えぬ人たちが、二度とこのようなことがないように、と願う気持ちはわかりますし、その気持ちをどこかに向けたい、というのも無理からぬことかとは思います。

でも、産婦人科医個人を責めるのは間違っています。
妊産褥期の死亡には、どうしても防ぎ得ないものが、一定の数、必ずあるのです。
「お産で死ぬなんて信じられない」という思いは、心情的には理解できなくもありませんが…事実は、残念ながら、その心情に反しているのです。

同じような悲劇を繰り返したくない、というのなら、訴訟にしないで欲しいのです。
今現在、お産に従事している産科医一人一人を支え、守るべき時が来ているのです。
そうしないと、これまで助けられた母と子の命も守りきれない、という所まで、今の日本の産科医療は追い詰められている、と思います。

私は、大淀病院の産婦人科医を支持します。

|

« 「病理診断科」と名乗ることについて | トップページ | 悲劇を繰り返さないために・続き »

コメント

私も大淀病院産科医師を支持します。

投稿: 脳外科見習い | 2007年6月25日 (月) 09時43分

私も大淀病院医師を支持します。

投稿: Yukitake | 2007年6月25日 (月) 16時15分

私も大淀病院産科医師を支持します。

投稿: hot-coffee | 2007年6月25日 (月) 17時55分

100人中5人位お産で死ぬのなら、お産で死んでも「運が悪かった」で済まされるでしょう。
ところが10万人に5人になると「お産で死ぬはずがない」「医師がミスしたのでは」となって訴訟が増えるのです。

こう考えると、周産期死亡率を下げるために努力してきた先人たちはわれわれの訴訟される率を上げるために努力してきたのだろうか、とむなしくなります。

むなしい努力ではなかったということを示すためにも、大淀病院の先生にはがんばっていただきたいです。

投稿: 山口(産婦人科) | 2007年6月25日 (月) 21時42分

私も協力します。
http://guideboard.blog.com/1877291/

投稿: 道標主人 | 2007年6月25日 (月) 22時04分

私も大淀病院の元産科医の先生を支援します。

投稿: Dr. I | 2007年6月25日 (月) 23時00分

自分も支持します。誰かのせいにすればそれですむ、というのは社会の衰退を意味していると思います。そのような風潮が、最近やけに目立ちます。抗う良識のある皆さんに、祝福のあらんことを。

投稿: 鴛泊愁 | 2007年6月26日 (火) 22時42分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/80531/15551479

この記事へのトラックバック一覧です: 悲劇を繰り返さないために:

» 私は、大淀病院産科医師を支持します [日々是よろずER診療]
ポチッとランキングにご協力を m(_ _)m過去のエントリーの一覧表を作りました。こちらです 本日は、奈良大淀病院、妊婦死亡事例の民事訴訟の初日です。こういう事例でした。 参考...... [続きを読む]

受信: 2007年6月25日 (月) 06時23分

» 私も大淀病院産婦人科医を支援します [天国へのビザ]
6月25日、今日は大淀病院産婦人科事件の民事訴訟初公判の日です。まず、亡くなれた褥婦さんとご遺族には心よりお悔やみ申し上げます。私達は、医師として、大淀病院の産科医師を支持します。我々医師達が、よりよ...... [続きを読む]

受信: 2007年6月25日 (月) 09時32分

» 日本の周産期医療のために [五里夢中於札幌菊水 ]
はじめに、お亡くなられた方、そしてご遺族の皆様方に深甚なる哀悼の意を捧げます。 [続きを読む]

受信: 2007年6月25日 (月) 09時41分

» 大淀病院産科医師を支援します [やってます]
以前のエントリでも触れたように、奈良・大淀病院での妊婦死亡事例において、遺族の方が産婦人科医と病院を相手取って損害賠償請求の民事訴訟を起こされました。本日は、その初公判の日です。 まずはこの問題を語るにあたり、亡くなられた方、そして遺族の方々に哀悼の意を... [続きを読む]

受信: 2007年6月25日 (月) 10時38分

» 産科支援体制は大丈夫? [マイアミの青い空]
奈良県大淀病院事件民事裁判の初回期日があるそうです。出産前後にくも膜下出血、脳梗塞、脳内出血、脳静脈血栓症、脳動静脈奇形からの出血、脊髄病変(出血、梗塞)、子癇、を伴うことはよく知られていて、この時期...... [続きを読む]

受信: 2007年6月25日 (月) 14時59分

» 脳神経外科疾患合併妊娠の予後 本日、奈良大淀事件の裁判です。 [産科医療のこれから]
本日の医療ニュースはこちらですo(^-^)o..。*♡ 本日の医療ニュース..。*♡ 6月25日本日のおすすめブログ..。*♡  6月25日 さて本日は奈良県大淀町立大淀病院の初裁判の日で... [続きを読む]

受信: 2007年6月25日 (月) 15時17分

» 私も大淀病院産科医師を支持します〜意思表明 [日々のたわごと・医療問題資料館]
 何とか今日に間に合いました。  本当はきっちりとまとめて表サイトに出すつもりだったんです。私の場合、ここで吠えても仕方ないですから。  この一件で私ができることがあるとすると、「アニオタブログ」っていう一般の世界への扉を持っているちょっと特殊な環境を生かすくらいですから。  ですが、体調不良と時間的問題で自分の文章では経過をまとめられそうにありません。無念です。  ともあれ。  表題の通りです。産婦人科医でもない、それどころか患者さんと相対する立場にない医療関係者の私ですが、... [続きを読む]

受信: 2007年6月26日 (火) 00時04分

» 私は、大淀病院産科医師を支持します [日々是よろずER診療]
↓ポチッとランキングにご協力を m(_ _)m 過去のエントリーの一覧表を作りました。→こちらです 本日は、奈良大淀病院、妊婦死亡事例の民事訴訟の初日です。こういう事例でした。 参考URLはこちら。私達は、医師として、大淀病院の産科医師を支持します。この裁判は、我々医師達が、よりよい医療を社会に提供していくためにも、大淀病院側の勝訴を信じ、支援を続けます。次の要因がこの訴訟の背後にあると私は考えるからです。その要因とは、1) 国が強いてきた医師の劣悪な勤務体制  ・・・当直明けの連続勤... [続きを読む]

受信: 2007年7月 1日 (日) 13時56分

« 「病理診断科」と名乗ることについて | トップページ | 悲劇を繰り返さないために・続き »