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2007年3月22日 (木)

病院で病理医になる

*コメント下さっている皆様、コメントありがとうございます。
 ぜんぜん、返答できてなくてすみません。一つ一つにお答えしている時間がないのです。
 が、私としてはコメントいただいただけで何だか親しくなったような気分でいます。 
 唐突に声をかけるかもしれませんが、気が向いたら相手してやって下さい。
 どうぞ、今後ともよろしくお願い申し上げます。

さて。
今回は宣伝というか・・・こういうのを載せるのは本当は恥ずかしいんですが。
私の病理の恩師が雑誌(日本語の専門誌)に病理医の研修について書いてまして、
その中で私も少しですが、書かせていただきましたのでご紹介しようかと。

専門誌とはいえ、学生向けの連載としての文章なので、そんなに難しいことは書いて
いません(・・・難しいことは書けない、という見方も)。
pdfファイルで全9ページ、6ページ目の終わりに私が出てきます。
興味をもたれた方はどうぞお読みください。

文光堂のサイトへと飛びます

今、日本で病理医として働いている人の大多数は、大学で病理医としてのトレーニングを受けた人たちなんですが、私は大学に所属したことがなく、病院で一人働いておられた師匠にマンツーマンで指導を受けるような形で、病理医としてのトレーニングをしました。
資格は全部病院にいる間にとり、学位論文(博士号)の研究も、師匠の指導の下、病院で通常業務の合間にやりました。

日本の病理医の経歴としては一般的ではない、と自覚しています。

一子相伝の秘伝というようなものはありませんが、恩師は本当に恩師、私の病理医と
しての多くは師に学んだものです。師匠の下を離れるのは辛かったですが、円満に
退職して沖縄にやってきました。今も心から尊敬している師匠です。

私が病理を志したあと、それが呼び水となったのか、次々と若い医師が病理医に
なりたい、と師匠のもとにやってくるようになりました。年間一人程度のペースだった
ので、私の下に入り、一緒に病理の仕事をおぼえていきました。
優秀な人もいましたし、困った人もいましたが、優秀な人の長所を伸ばすのはもちろん、困った人であっても持っている才能を伸ばし社会に迷惑をかけず仕事ができるように教育する、師匠の手腕には本当に感心したものです。
どうして・・・ああいうことができるんだろう、と。

いつまでも弟子気分が抜けない私ですが、気がつくと師匠が私を育て始めた年齢になってしまっていました。まぁ、私は師匠よりもいろいろペースが遅いので、まだ焦るつもりはないんですが、こうして育てていただいた以上は、自分も若手を育てて、まともな診断ができる病理医を一人でも世の中に送り出すのが、師匠への恩返しにもなるんだろうと思います。

病理医が必要とされているのは病院。でもこれまでは大学で育った病理医が病院に
赴任するだけ、病院への人材供給は常に大学からでした。
でも、3年前からの新臨床研修制度で、医師の初期教育の場が大学から病院に
移行しています。だから、病院で病理医がもっと育ってもいいと思うんですけどね。

そういう私も目先のことで忙しがってばかりいないで、若い人をもっと勧誘しなくっちゃ。

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